#1Page3

ロジック編:プレイン・イングリッシュのロジック転換とは?(続き)

プレイン・イングリッシュでは、"Detach ideas from words." (言いたいアイディアを字面と切り離して考える)が重要と言いましたね。さあ、取り組んでみましょう。

主語の考え方

"朝のあいさつ(お早うございます)= 朝のあいさつ(Good Morning)" のように考えましょう。つまり、自分が言いたいことは何かを考えるということです。

では、この文は何を言おうとしているのでしょうか。どんなビルかを言おうとしていますね。

そう考えると、主語には「ビル」が来なくてはいけません。英語の文章の中で最も重要な部分が主語です。主語を省くことが多い日本語で育ってきた人は常に気をつけなければなりません。

「入れる」とは?

では、「どなたでも」「お入りになれる」ビルとはどんなビルでしょう。そうです、このビルは「一般に公開されているビル」ということですね。

「ビル」が主語になるからには、"can enter 〜" は使えません。「ビル」が主語に来るにふさわしい英語表現は "open to the public" です。

「どなたでも」の表現方法

日本語の「どなたでも」をそのまま "anybody" としていますが、"anybody" というと本当にだれでもOKということです!

ですから、泥棒もテロリストもOKということです!これはまずいですよね。

日本語で「だれでも」とは言っても自動的にそういった危険な人は除いて言っているわけです。

また、"special cases" と言ってしまうと、具体的にどんな場合なのか説明しなくてはならなくなります。省いて結構です。

例2 問題文 この建物は、特別な場合を除いて、どなたでもお入りになれます。
正解 This building is open to the public.

これがプレイン・イングリッシュです。日本文のアイディアを掴んだ英文です。


ロジック編では、どんどん日本文を英語にしてみましょう。

くれぐれも言葉の表面上の意味にとらわれず、常に自分が言いたいことのアイディアを考えることを心がけてください。