前置詞・副詞


前置詞

 モノとモノとの位置関係を表す。

 前置詞としてしか使わない語と副詞としても使う語があります。


前置詞としてしか使わない語
at
for
from
to

多くの前置詞は副詞としても使われます(日本人が分かりにくい部分です)。
in
out
on
off
down等

ただし、熟語のときに代名詞が中に入れる場合と入れない場合があります。

副詞として使われている場合(代名詞が中に入れる場合)
John got on the jacket.
John got the jacket on.
ジョンがそのジャケットを着た。
すなわち、ジョンがジャケットに乗ったのではなく、ジャケットが「オン」の状態になっているというように、ジャケットの状態を説明しているわけです。

前置詞として使われている場合(代名詞が中に入れない場合)
John got on the bus.
変えられません。
ジョンがバスに乗った。
すなわち、「オン」しているのはジョンです。"on" はジョンとバスの関係を説明しています。「オン」の目的語としてバスがきているので、"on" + "bus" という順序は変えられません。
"John got the bus on." というと、バスをどこかに「オン」したことになってしまいます。


また、意味が変わってしまう場合もあります。歌の題名で "Get over it." というのがありますが、これは "Get it over." にはなりません。
Get over it. 乗り越えろ。
"overcome" の意味で、"over" は命令文の主語と "it" の関係を表しています。

Get it over. 終わりにしろ。
"it" を "over" の状態にしろという意味になります。


Grammar 目次に戻る

Copyright (C) 1996-1997 Plain English in CyberSpace, Inc. All rights reserved.